性感染症を知ろう
2009-12-10
性感染症について、どのようなイメージがありますか?
かかるのは、不特定の人とセックスをしたり、怪しげな風俗に出入りする一部の人達と決めつけて、「自分には関係ないもん」と思ってはいませんか?
実は、20~30代の男女の5%が、知らないうちに性感染症に感染しているという驚くべきデータがあります。
また、1日に3.7人の割合で、HIVの感染者が増えているとも言われているのです。
そもそも「性病」と「性感染症(※1 別名:STD)」の違いをご存知ですか?
どちらも同じように思われるかもしれませんが、実は微妙な違いがあるのです。
以前、日本には「性病予防法」「伝染病予防法」「エイズ予防法」という3つの法律がありました。 これらは名前の通り、「性病」「伝染病」「エイズ」それぞれの病気が、感染によって広がることを予防するために作られた法律でした。
例えば「性病予防法」ですと、夫婦はこれから生まれてくる子供に悪影響が無いよう、結婚前に性病検査を行うことが義務付けられていたのですね。
この法律の中で、「性病」の定義として、「梅毒(ばいどく)」「淋病(りんびょう)」「軟性下かん(なんせいげかん)」「鼠径リンパ肉芽種(そけいりんぱにくげしゅ)」の4つが定められていました。
しかし近年になって、上記の4つ以外の性行為によって感染する病気―HIV(エイズ)・クラミジア・性器ヘルペスなど―が、若者を中心とした人々の間で急速に広まってゆき、社会問題になりました。
そのため、「性病予防法」「伝染病予防法」「エイズ予防法」の3つを統合し、1998年の4月に「感染症法(※2)」へと新しく生まれ変わって施行されたのです。
なので、法律上では「性病」という言葉はもう存在せず、「性感染症」と呼ぶのが正しいのですね。
冒頭でも書きましたが、性感染症は決して他人事ではありません。
以前、「カレシの元カノの元カレの…」というエイズ予防のテレビCMがあったのをご存知ですか?
人は結局どこかでつながっているのです。彼氏の元彼女の元彼氏の…と辿ってゆけば、どこかで性病に感染していた人がいるかもしれません。
それが巡りに巡って、あなたの元までやって来る可能性は十分にあるのです。
ただし、必要以上に怖がることはありません。
ちょっとした知識と心構えさえあれば、大抵の性感染症は予防できます。
あなた自身の健康のため、そしてパートナーと安心して過ごすためにも、ぜひ性感染症の正しい知識を身に付けてくださいね!
※1
「STD」とは「Sexually Transmitted Diseases」”の頭文字をとった呼称で、性行為によって感染する病気という意味
※2
正式名称は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」
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